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集中学習と分散学習のどちらがよいか?

最初にマニアックすぎる事を記事にするのもどうかと思ったので、まずは比較的有名な?所から紹介します。
それは、集中学習と分散学習についてです。<集中学習とは?>
集中学習とは、数時間のまとまった時間を取り、1つの科目や単元を徹底的に学ぶ事です。
例えば、英語なら、関係代名詞を身につけるために、関係代名詞だけを勉強する方法です。<分散学習とは?>
分散学習とは、復習の感覚を少しずつ伸ばす方法です。例えば、関係代名詞を勉強した次の日に復習し、次の関係代名詞の復習は、1週間後にするという事です(期間は、あくまでも例です。)。<集中学習と分散学習どちらがいいの?>
集中学習と分散学習とでは、どちらがよいかと言うと、結論から言うと「分散学習」です。
ニューヨーク大学のダヴァチ博士による、単語リストを記憶してもらう実験があります。
集中学習グループでは、たった1日で、単語リストの全てを暗記してもらいます。
一方、分散学習グループには、2日で暗記してもらいます。しかし、トータルの暗記時間は、集中学習、分散学習両方同じです。
テストの結果は、集中学習グループも分散学習グループもほぼ同じ点になりました。
しかし、テストの翌日、抜き打ちでテストを行った所、「分散学習」グループの方が正答率が、約10%もよい結果を出しました。
つまり、「集中学習」は、「分散学習」よりも、忘れやすい、定着しにくいという事が分かります。<分散学習の復習のタイミングは?>
分散学習が集中学習よりも、良いことは分かりましたが、分散学習の復習のタイミングはいつなのかはまだ説明していませんので、今から説明します。
現時点(2019年3月時点)でもっとも精度が高いのが、研究者のピョートル・ウォズニアックが、過去の膨大なデータをもとに考え出したインターバル復習らしいです。
その復習のタイミングは、
1.最初の復習は1~2日後に行う
2.2回目の復習は7日後に行う
3.3回目の復習は16日後に行う
4.4回目の復習は35日後に行う
5.5回目の復習は62日後に行う
です。
このスケジュールは、人間の記憶が薄れていく時間の平均値をベースに組み立てたもので、記憶した情報の量が90%まで減ったタイミングで復習を行うように設定されています。<面倒臭い?>
この復習タイミングは、面倒臭いと言う人も勿論いるでしょう。
安心してください。
簡易版があります。簡易版は、上記よりは、精度が落ちますが、集中学習よりも、効果的なのは間違いないです。
それは、2×2ルール版です。
2×2ルール版では、
1.最初の復習は、2日後に行います。
2.2回目の復習は、2週間後に行います
3.3回目の復習は、2か月後に行います。
というタイミングで復習します。

皆さんも、分散学習で勉強をしてみては、いかがですか?